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複利とは?「早く始めたほうがいい」の本当の理由

最終確認日
3秒でわかる答えQ.「つみたては早く始めたほうがいい」って本当?

本当です。複利では、増えたお金にも利息がつくので、増え方はあとになるほど大きくなります。だから、いちばん効く材料は「時間」です。

同じ毎月1万円。始めた年齢だけがちがう2人

Aさんは25歳、Bさんは35歳で、毎月1万円のつみたてを始めました。2人とも65歳まで続けます。お金は毎年3%ずつ増えると仮定します。

Aさん Bさん
始めた年齢 25歳 35歳
つみたてた期間 40年 30年
出したお金(元本) 480万円 360万円
65歳のときの金額 約917万円 約579万円

元本(がんぽん)は、自分で出したお金のことです。2人の元本の差は120万円。ところが65歳のときには、約338万円の差がついています。

出したお金の差120万円
65歳のときの差約338万円

差は、出したお金の差の約2.8倍に広がりました。この差は、どこから来たのでしょうか。

図解でしくみを見る

増えたお金にも、利息がつく

100万円を、1年に3%増えるところに置いたとします。1年後には3万円増えて、103万円になります。

2年目は、103万円に対して3%がつくので、増えるのは3万900円です。最初の100万円への3万円に、去年増えた3万円への900円が上乗せされます。この900円が「利息についた利息」です。

このように、増えたお金も元本に組み入れて、次の利息を計算するしくみを**「複利(ふくり)」**といいます。最初の元本にだけ利息がつくしくみは「単利(たんり)」です。

900円が、40年でふくらむ

最初の900円は、小さな差です。でも、利息の利息にも、また利息がつきます。これが何十年もくり返されると、増え方はどんどん大きくなります。Aさんの40年を見てみましょう。

Aさんの40年(毎月1万円・年3%)
Aさんの40年(毎月1万円・年3%)5年ごとの金額を、出したお金と増えた分に分けた棒グラフ。65歳では約917万円のうち、増えた分が約437万円。02505007501,000(万円)30歳35歳40歳45歳50歳55歳60歳65歳増えた分約437万円917
出したお金(元本)増えた分(利息)
前半は、ほとんどが出したお金。後半になるほど、増えた分がふくらむ。
ゴエン博士

最後の10年で増えた利息は、約219万円。最初の10年の約19万円の、およそ11倍じゃ!

AさんとBさんの差の正体

AさんがBさんより先に積み立てた、最初の10年分は120万円です。このお金は、そのあと30年間、利息を生み続けました。

65歳のとき、この120万円は約338万円になっています。これが、2人の差のすべてです。早く出したお金ほど、長い時間をかけてふくらむことができます。

ゴエン博士のたとえ話

ゴエン博士

複利は、雪だるまに似ておる。小さいうちは、転がしても少ししか雪がつかん。でも大きくなるほど、ひと転がりでつく雪も増えるんじゃ。早く転がしはじめた雪だるまほど、大きくなるわけじゃな。

ただし、ここはたとえと違う

雪だるまは、転がせば大きくなります。でも投資は、毎年同じ割合で増えるわけではありません。減る年もあり、増える保証もありません。

よくある誤解

誤解増える割合(利率)が、いちばん大事
正解

期間も同じくらい効きます。毎月1万円の場合、年3%で40年続けると約917万円、年5%で30年だと約815万円。割合が低くても、長く続けたほうが多くなることがあります。

誤解複利なら、必ず増える
正解

複利は「増え方のしくみ」の名前です。投資で増える割合は毎年変わり、出したお金より減ること(元本割れ)もあります。この記事の数字は、毎年3%で増え続けると仮定した計算です。

誤解少ない額じゃ、意味がない
正解

毎月5千円でも、年3%で40年続けると、増えた分は約219万円。毎月1万円を30年続けたときと、ほぼ同じです。額が小さくても、期間が長ければ増えた分は大きくなります。

自分の数字で試す

毎月の額、増える割合、始める年齢を選んでください。10年遅く始めた場合と、自動で比べます。

毎月のつみたて
1年に増える割合(年利)
始める年齢
いまから(25歳から40年)約917万円
出したお金 480万円 / 増えた分 約437万円
10年遅く始めたら(35歳から30年)約579万円
出したお金 360万円 / 増えた分 約219万円
出したお金の差は 120万円。でも最後の差は 約338万円(約2.8倍)。

65歳まで続けると仮定した目安です。増える割合は毎年一定とし、税金や手数料はふくみません。将来の結果を予想・約束するものではありません。

で、自分はどうする?

  1. 少ない額でも、早く始めて長く続ける 複利でいちばん効くのは時間です。まずは、無理なく続けられる額から考えましょう。
  2. 生活費や、急な出費に備えるお金まで回さない 途中で取り崩すと、ふくらむはずだった時間も一緒になくなります。
  3. 借金の利息も、時間がたつほど払う合計が増える リボ払いの手数料は複利ではありませんが、残高が減らないあいだは払い続けます。残高が減りにくい借り方は、返すのを後回しにしないことが大切です。
Tips:72の法則72 ÷ 年利(%) ≒ 2倍になるまでの年数
ゴエン博士

年3%なら72÷3で約24年、年6%なら約12年で、お金がだいたい2倍になる目安じゃ。暗算で使えるから、覚えておくと便利じゃよ。

あくまで目安で、増える割合が毎年一定の場合の話です。年3%を正確に計算すると、約23.4年です。

理解チェック

Q1 / 3AさんとBさんの、65歳のときの差(約338万円)。大きいのはどっち?
Q2 / 3毎月1万円・年3%で40年つみたてるとき、利息がいちばん大きく増えるのは?
Q3 / 3「複利なら、必ずお金が増える」。これは正しい?

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出典と計算の前提最終確認日:2026年10月14日